「近過ぎたココロ・・・」前編
     作者:空ーAIRー



「・・・(汗)」

「・・・(怒)」

今朝からこのふたりはこんな調子である、なぜこうゆうことになったかと言うと







―今朝―



「なおくーん、朝だよー!」

   シーン

「・・・あれ?まだ寝てるのかな?」

最近は声をかければすぐに起きてくるはずの直樹だが・・・

とりあえず家の中に入る



   ガチャ



「おじゃましまーす」

まずは目的地の二階になる直樹の部屋に向かう



直樹の部屋

「入るよー」

   ガチャ



「いつまでねて・・・・る・・・の?」

「「あっ!」」

保奈美が見ている光景は今まさに直樹が茉理を襲おうとしている姿があった

「ち、違うんだ保奈美!これはっ!」

「・・・」

「って茉理もなんか言えよ!」

「・・・」

「これは事故なんだ!本当だって・・・・ところで
 ホナミサンガモッテラッシャルモノハナンデショウカ?」

「これ?これはね〜「ジショ」ってゆうもので調べるものに使う他に
 人をナグルためにもあるんだよ〜(怒)」



意識がなくなる瞬間に直樹が見たものは茉理のニヤついた笑顔で

そこで意識が途切れた













「なあ〜あれは事故なんだって言ってるだろ?」

「ふんだ!なおくんなんかしらない!」

ぷんぷんっとまるでマンガに出てきそうな効果音が聞こえてきそうな

くらい怒っているようだ

「あれは偶々茉理が俺の部屋にきて寝ぼけて・・・」

少し気になったので茉理に聞きにいく保奈美

「ねえ、あさの話本当なの?」

「何が?」

「なおくんがねぼけてたって話」

「あーあれ、私が最初に起こしに行ったんだけど直樹ったらケダモノのように
 私を襲ってきて・・・」

・・・・は?

「違〜う!そんなことない!断じてない!これはなにかの間違いだ!」

「それに直樹ったら・・・」

いやんいやんと体をくねらせる・・・こいつ確信犯だな(汗)

ふるふると保奈美が沸騰寸前まできている(滝汗)

「いや・・だからな」

「最っ低!!なおくんがそんな人だとは思わなかった!」

「そんな〜(汗)」

「なおくん、女の人みてデレデレしてるし、最近私のことかまってくれないし、
 もうだいぶご無沙汰だしそれに・・・!」

とんでもないことを口走ってる保奈美(汗)

「よ、よせよ(汗)」

「あーあ、なんだかなおくんのこと信じられない!私じゃなくて茉理ちゃんの
 ことが」



   カチン



「ちょっ、ちょっと待てよ!いくらなんでもそれは言い過ぎだろ!」

「なに、今度は逆ギレ?ますますなおくんが信じられない」

「・・・」

「何?黙ってたってなにもわからないよ?」

「・・・かよ」

「え?」

「そうかよ!わかったよ!保奈美がそんな風に俺を見ていたなんて!」

「えっ?」

「わかったよ、じゃあ一緒にいない方がいいよな?」

そそくさと席を立とうとする直樹

「な、なおくん・・・」

「くるな!」



   ビクンッ!



大声で叫ぶ直樹にクラスは静まり返る

それと同時に保奈美も直樹の気迫に押される

「・・・」

教室を出て行こうとする直樹

「ど、どこにいくの?」

やっとわれに返った保奈美は精一杯の声で呼び止める

「どこだって良いだろ、保奈美はおれがどうなろうと関係ないんだろ?
 ならいいじゃないか、邪魔者が消えて」



   バタン



しばらく静まり返っていたクラスだが再び元の状態に戻っていた


その中で一人佇む保奈美



(・・・なんであんなこと言ったんだろう・・・私、茉理ちゃんに嫉妬して、それで
 ・・・・あんなに怒ったなおくん、はじめて見た)

保奈美は自分のしてしまったことに罪悪感を抱いていた



 続く